今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
それに比べて私は、たったこの前知り合ったばっかりの関係。
恋人同士がするようなことをしても、心が繋がっているわけじゃなくて。響平が私に構う理由は、きっと、一般的な恋愛基準から大きく外れている。
「瑠花ちゃんと国吉くんが抜けようとしたとき、きょうくんが引き止めてたよね。もし、ふたりが恋人同士なら、私は諦めるから、本当のこと言って……?」
「……、付き合ってなんかないよ」
できるだけ自然に見えるように意識して笑顔を返した。
付き合ってない。
たぶん、きっと、嘘はついていないはず。
あくまで一時的に恋人の“ふり”をしてもらっただけ。
呼吸がうまくできなかった。