今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
そこまで話したところで、ハッとしたように顔を上げる。
「あ、なんかスミマセン。中に入りましょうか。夕立さんと泉くんも待ってると思うんで」
扉の隣に備え付けられた機械がピッと鳴り響いて。
ガチャ、と鍵が自動で回る音がした。
──と。
うながされて中に一歩踏み入れた直後、
目の前の黒い影にぶつかった。
「……ってえ」
その低い声に体が反応した。
顔を上げなくてもわかってしまう。
どうしてか、泣きたいくらいの気持ちがこみ上げてきた。
「やっと来たか。遅ぇーよ」
後ずさりはしたものの、なかなか視線を合わせられない。