今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
気のせいかもしれない。
でも、響平が美月ちゃんを見る目が、すごく優しい気がする。
無意識にぎゅっと拳を握りしめていた。
「あー、濡れてんじゃん。……てか、透けてるし」
それは、美月ちゃんに向けたセリフ。
見ると、白いブラウスが肌に貼りついて、下着のラインがあらわになっていた。
真っ赤になる美月ちゃんの華奢な肩に、響平は自分の上着を脱いで、さりげなくそれを掛けた。
「寒ぃだろ。中にタオルあるから、とりあえ着とけ」
思わず目をそらした。
そして、自分の気持ちからも目をそらしたくなった。
私が着ているのは、紺色の薄手のカーディガン。
濡れていても、外からだとわかりにくい。
私だって、冷たいのに……。
急にみじめになってくる。
そして思い知らされる。
いくらふたりきりのときに優しくしてくれたって、美月ちゃんといるときには、私のことなんて一切見てくれないんだ……って。