今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
「ナイッシュー」
自分で言いながら目を細めた響平。
「瑠花、今の見てた?」
こんな表情もするんだって
無邪気に笑う姿に、胸がぎゅっと苦しくなる。
どうしよう。
こんなに苦しいくらいドキドキするのはだめなのに。
「見てたよ。ちゃんと見てた」
これから寮に帰って、響平のいない生活が当たり前になれば、何もなかったように、忘れることができるのかな。
帰らなきゃいけないけど、もう少しそばにいたい。
でもそんなことをしたら余計に離れられなくなってしまう。
この街を出るまであと少し。
私は気持ちを抑えていられるの?
「何うつむいてんの。ほんとに見てたのかよ」
だって、いま響平の顔を見たら溢れてしまいそうだから。
「……瑠花?」
その、ちょっと雑な呼び方も好き。
簡単に触れてくるところも、困るけど好き。
「顔上げろ」
……って言いながら
慣れた手つきで口元を持ち上げるところも──。