Love Eater
元が良ければ着る服の値段など問題ではないと頷いてしまう程に。
寧ろ六花の元が良すぎて安いワンピースさえお洒落に見えてしまうのだからして。
「そんな反応してくれんなら女に貢ぐのも悪くないのかねえ」
「みつ…ぐ?」
「ああ、いい。忘れろ。お前が覚える必要もねえ言葉だ。お前が覚えるべきは……『ありがとう』か」
「ありがとう?」
「ごめんなさい。より、色々『ありがとう』って笑って見せた方が買ってやった甲斐がある」
「……笑う……」
「うん、」
「笑う…………こうか?」
「………いや、うん。……まあ無理すんな」
笑っているというより口元をヒクつかせて見えて。
元の良ささえ台無しにしているような六花の笑顔にはソルトも苦笑いしか浮かんでこない。
とりあえず気持ちは伝わったからと頭を撫でてやれば、その行為にも不思議そうな顔をしながら再びアイスをもそもそと食べ始めるのだ。
最初の生意気さなんてどこへやら、寧ろどんな子供よりも素直で聞き分け良くも感じてしまう。
最初こそ抵抗はしたものの、一つ欲を覚えてしまえば本気の拒絶はなく受け入れていくし。
何だかんだソルト言う事を理解して吸収しようとしているの。