Love Eater
「純真無垢なお前に欲に塗れた俺の言葉なんてわかりゃあしない。知らないものを言葉だけで理解しろなんて無理があるんだ。」
「……」
「かといって、俺がお前みたいに無垢な状態に戻るなんて出来やしない。だったら、荒っぽくてもお前を俺のとこまで引っ張り込めばいいと思った」
「同じ…とこ?」
「別に……お前は死にたがってるわけじゃないんだ。止めるもなにもない話だって俺ももう分かってる。死ぬために生きるなんてのは人間の当たり前の在り方だけどな。でも、その死ぬまで時間に何も得ることなく空っぽで散るには勿体ねえなって…」
折角、こんなに愛らしいのに。
本来は素直で綺麗すぎる程なのに。
無欲な純白で散るのは見ようによって儚くも綺麗だと感じるだろうけれど、ソルトからしたらどうにも寂しく見えてしまったのだ。
今もだ。
思わず勿体ないと白く滑らかな頬を撫でて、ついでに子供らしく口の端に付着しているアイスのチョコを拭ってやる。
そう、これでいい。
服をよごして顔を汚して、色々な事に一喜一憂する姿の方がソルトにとっては生を感じるのだ。
「謳歌しろよ六花」
「……」
「死を待つにしても誰も来ないような裏路地でただ枯れる必要はねえだろ。何もないなら自分で詰め込め。何でもかんでも取り込んで試して、それでもどれもこれも自分を満たすもんがねえって、やっぱり空っぽだって思った時は静かに死を待つのもいいけどな」
「……」
「フッ……折角そんな別嬪さんなんだ。せめて、恋の一つでもしてから枯れろよ」
勿体ないだろ。
そんな補足は六花の鼻をつまみながら心の中で。