Love Eater



幸い六花は他の子供より理屈を理解して話を聞いてくれる。

それをソルトも理解しているから自分がどんな仕事を担っていて、どうして六花を連行するのか説明したのだ。

ソルトの思う通り、六花はきちんとその説明を噛みしめて理解していて。

少しばかり疑問が残る部分もあるが自分が何故処置を受けなくてはいけないかという点は充分に納得した。

納得はしたのだが、どうしても捨て置けない疑念もある。

「ひとつ……聞いていい?」

「ん?なんだ?」

「僕がその処置を受けて普通の子となったとして」

「うん、」

「……その後は?」

「……えっ?」

「普通の子になったあと僕はどうなるの?お前と一緒にいられる?」

「………い…や、そこは多分……お前は孤児だしどっかの家に引き取られるか、施設に入るか」

「じゃあ、お前がいい。僕と一緒にいてよ」

「いや、…無理なんだ。俺はまだ所詮未成年で子供を引き取って養うなんて権利は持ち合わせてない」

「……じゃあ、普通の子になったら一緒にいられないって事なんだ」

「まあ、引き取り先もこの街とは限らないし。簡単に会えるかどうかは今ははっきり分からないけど」

「………」

この会話の流れからの沈黙は何よりも恐い。

さっきまで嬉々としていた六花を知っているからこそ特に。

それでも、いつでも会えるさ。なんてそれこそ適当な嘘はついてはいけないと思ったのだ。

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