Love Eater
「で、何?」
「ん~?何が?」
「これで3回目だ。用事がないなら帰るって言ってるよね?」
「用事はあるよ~。俺は神父で君は魔女だ。俺が君を追いかけるのは当たり前でしょ?」
「わざわざ同胞の神父を襲ってまで?」
「魔女狩りに血が流れない方がおかしい物じゃない?」
「魔女狩りだとか、そんな勤勉な神父様とは思えないんだけど?」
「嫌だなぁ、俺はこんなナリでも実に勤勉な神父ですよ?だから……必要とあらば友にだって何発も撃ち込める」
そんな言葉が先か銃口が先か。
全く罪悪の情など皆無、にっこりと微笑んだ姿は躊躇いもなくソルトの姿に銃を構えて引き金を引いてみせる。
再びパンッと鼓膜を強烈に震えさせる銃声と硝煙の匂いと。
哀れ、ソルトの身に再び痛々しい銃痕が増えたかと思いきやだ。
確かにソルトに向かって発砲した筈の銃口は何もない天へと向いていて。
かと言って気が変わったと蓮華が向きを変えたわけではないのだ。
向きを変えたのは蓮華の腕を掴む六花の力。
いつの間にか、一瞬で蓮華の懐にその身を移すと銃を持った手を払い上げたのだ。
そうしてここに来て初めて六花と蓮華の視線が真っ向から対峙したのである。
「殺すよ?」
「どうかな?」
瞬きすらしない六花の双眸は本気の殺意を明確にしていて、蓮華も勿論それを理解している。
理解していて尚ツラリと笑って挑発的な言葉を弾くのだ。