Love Eater


「お前……何?魔導士とかいう…」

「あはは、違う違う~。魔導士なんて大層な物じゃあないんだよね。ただちょっと……人間で人形遊びが出来ちゃう特技を持ってるだけぇ。体が動かせないのも力が抜けるのもその所為かな」

「っ……」

「便利だよぉ。神経まで支配出来るから苦痛も快楽も自由自在。ソルトきゅんがグッスリなのも傷のせいと言うより俺が眠らせたんだけどね。あ、でもねぇ、六花ちゃんが魔女出来ないのはまた別の理由。それこそ神父の特権様様ってとこかな」

ニッコリと笑った蓮華がこーれ。とばかりに動けぬ六花の顔面に揺らしたのは神父なら当たり前に持っていそうなロザリオだ。

それと同時に両手全てに光る指輪の数々も妖しく魅せつけながら惜しみなく楽しげにその詳細を語りだしてくる。

「このロザリオはねえ、上から配布される対魔女用の必需品とも言えるんだよ。魔女の因子を壊すとまでは行かなくても抑え込む力は充分にある。この指輪も似たような物で、こうやって触れてれば同じ効果を魔女に与える。……まあ、他の理由もあるんだけどね」

「……ソルトは、」

「うん、あいつは持ってないねえ。いや、持ってるけど所持するのを嫌がるんだ。特効薬と違ってどっちかと言えば魔女に対して毒っ気が強い効果があるから。本当に優しい神父様の鏡って感じ?」

確かに、ソルトがロザリオを持っているのを六花は見た事がない。

今まで他の神父と言うモノを見る事も無く、故にロザリオの有無を気にした事もなかったけれど。




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