Love Eater



それでも、蓮華がソルトの表情を読み取る事はなく。

振り返るより早く蓮華の身体はソルトに蹴り払われていたのだ。

これまたソルトにしては予想外の荒さ。

この予想外の暴挙にバランスを崩した状態で地面に座り込むも、驚愕を程々にクツクツ笑い飛ばす蓮華はやはり図太いといえるだろうか。

そんな蓮華の目の前では、まさにソルトが蓮華を退かした剣幕のまま六花の腕を強引に掴み上げた瞬間。

「だからどうしたっ!」

「………は?」

「お前の事情なんて関係ねえ。お前が恨もうが失望しようがどうでもいいっ」

「っ……」

「お前からの印象なんてどうでもいいっ」

「なっ…」

「俺がお前を獲物と決めてんだっ!お前の無興味とか関係あるかっ!!」

「っ…うあっ!?」

なんとも、ソルト節炸裂な強引な言動行動。

そのまま有無を言わさずとソルトの手は六花の身体を軽々肩に担いでいて。

最初こそ無気力の延長とソルト節の炸裂に呆けてされるがままであった六花も、流石に瞬きを思い出す頃には思考も回復してくるというもの。

しかも、自分をここまで追い込んでおいて、一言の謝罪もないどころかこれまた一方的な俺様節を炸裂させたのだ。

乙女心なんてやっぱり全く分かっていないようなソルトの強引さには、良くも悪くも六花の無興味を打ち破る効果があるのだからして。

当然、無気力から回帰した六花が大人しく捕まっている筈もなく。


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