Love Eater
結局仲が良いんだか悪いんだか。なんて、百夜が肩を竦めるのも無理はない二人のやり取り。
代わり映えしないグダグダではあるが、退屈まぎれぐらいにはなるからと仕事中であっても騒がしさを黙認して場所を提供していて。
今だって仕事片手間、煙管を蒸かしながらも色々な薬品を弄ってみたりデーターを確認していたり。
そんな中でもきちんと2人の会話は聴き取っているわけで。
「まあ、蓮華君じゃないけど。一回気分転換に発散して来たら良いんじゃないかなリっ君は。誘いが無いわけじゃないんだろう?」
こんな助言も一応はしてくれるのだが。
「あー……いや、うん。まあ、誘いが無いわけじゃないんだけど」
「どうしてもその気になれない?」
「それもあるんだけど…、」
「ん?他にも何か?」
「……なんつうか……縁がない?」
「縁がない?」
「話しててなんとなく誘われてるなぁって感じはするんだけど、急に相手に仕事が入ったり、体調不良になったり」
「……急に、ね」
それこそまさに数時間前にもそんな事があったのだ。
元から知り合いの、お互いに利害の一致で情欲を交わしていた相手。
最初こそ挨拶程度の会話をしていただけなのだが、話し込んでいけばそういう駆け引きの空気にもなって来る。
勿論ソルトから誘うような気分はないからにして、相手の方がそれとなくモーションをかけて来ていたのだが。