Love Eater
「ソルト、」
「っ……ん?」
「僕……恐かったんだ」
「………恐い?」
「っ……その…折角……ソルトが僕を好きだって言ってくれたのに逃げちゃったから。…………嫌われたんじゃないかって」
そんな事で嫌うか。とソルトの心中では即答で否定が響いていたが、六花にとってはこの一週間本気で悩んで本気で恐れていた不安であったのだ。
嬉しかったのに、許容を越える行為に怯んでただ一方的に逃げてしまった。
それは怯えさせたソルトにも非はあるのだが、六花にしてみたら意に反して拒絶の返答をしてしまったのではないかと。
ソルトが憤慨し、もういいと手放しに来るのではないかと。
それが不安で何度も何度も様子を盗み視し、自分を思い項垂れる姿に心ばかしの安堵を得ての繰り返し。
それでも、もうそんなもどかしさも限界だと、意を決してこの瞬間に臨んだのだ。