稲荷と神の縁結び
ん?と顔をしかめた私を、有沢さんはクスクスと笑って見ている。
「あのねー、面白い話したげるよ。こはるちゃんが本部に移動する時の話」
「本部に移動する時………?」
「清貴君がねー、血相変えて私を呼んだと思ったら『彩馨にこはるを渡したくないんだけど』って相談されてねー。
あーこの必死な具合は、清貴君ってこはるちゃんが好きなのかーって」
あぁ…つまり、私の本部の移動には有沢さんの意向だけじゃなくて……清貴さんも噛んでいたって訳なのか……?
「まぁ実際、こはるちゃんを向こうに渡したくないのはホントだったし……
でもいくら優秀な人だからって自分の下に置きすぎじゃない?って思ってたんだけど」
いや、そんなこと言われてもよくわかりませんが!
どう返事していいのかわからず固まっている私を見て、有沢さんは声を上げて笑っている。
「ほっっんとうにあなたたち見てると、清君と滋子さんを思い出すわ!」
はて、清様と滋子様とな?
私達と似ている?
「あのねー、面白い話したげるよ。こはるちゃんが本部に移動する時の話」
「本部に移動する時………?」
「清貴君がねー、血相変えて私を呼んだと思ったら『彩馨にこはるを渡したくないんだけど』って相談されてねー。
あーこの必死な具合は、清貴君ってこはるちゃんが好きなのかーって」
あぁ…つまり、私の本部の移動には有沢さんの意向だけじゃなくて……清貴さんも噛んでいたって訳なのか……?
「まぁ実際、こはるちゃんを向こうに渡したくないのはホントだったし……
でもいくら優秀な人だからって自分の下に置きすぎじゃない?って思ってたんだけど」
いや、そんなこと言われてもよくわかりませんが!
どう返事していいのかわからず固まっている私を見て、有沢さんは声を上げて笑っている。
「ほっっんとうにあなたたち見てると、清君と滋子さんを思い出すわ!」
はて、清様と滋子様とな?
私達と似ている?