偽のモテ期にご注意を
少しずつ日常を取り戻して行き、やっと一月が経った。
あれ以来、松本が頻繁に家を訪れ、一緒に夕飯を食べる事が増えた。
仕事だけでなく、私生活でも気を使ってくれる松本に感謝はしている。
「ねぇ、ちょっと頻繁すぎない?」
また今日も家に上がりこんで、恵とビールを飲みながら夕飯が出来るのを待っている様は、家族か恋人のようだ。
「あぁ、居心地良くてつい」
「はぁ、ついじゃないわよ。ねぇ」
嫌では無い自分が居るが、それを素直に言えないので、つい文句をいってしまうが、松本は全く気にしていないようだ。
「あら、私は別に気にしないわよ。でも、荷物持ち位はするべきだとは思うけど」
恵みも松本が来る事に異論は無い様で、その点についても安心した。
「だからビールはちゃんと買ってきてるだろ」
「ビールだけわね」
何時の間にか恵と松本の中が良くなっている事には驚いたが、楽しくしてくれるのは嬉しかった。
『気持ちも明るくなるわ』
賑やかな夕食を楽しむ。