偽のモテ期にご注意を
一月経つと、体調はかなり戻って来ていた。
激減した体重も、心配される程では無くなっている。
『順調よね?』
自分に言い聞かせるように呟いてみるが、疑問系になってしまう。
沢城にとって、この一ヶ月はまだ一ヶ月と言えた。
流れが緩慢で、1日1日がとても長く感じる。
以前はあっという間に時間が過ぎていたのに、今はスローモーションのように長く感じる。
『毎日がこんなにつまらないのが、この先も続いて行くの?』
あの日以来TVもネットも雑誌も見られない。
このままでは仕事にも支障がでてしまうのではと思うが、もう暫くメディアから離れた暮らしがしたかった。
新しく変えたスマホも、恵と松本からの連絡以外無い。
平日は会社と家を往復するだけだし、休みはスーパーに買い物に行くだけだった。
『枯れてるなぁ』
そんな言葉を思い出し、胸を痛める日々がこれからも続くのかと、うんざりと思いながら眠りについた。