偽のモテ期にご注意を

「ねぇさんは、貴方とは別れた筈ですが」

「あんな!・・一方的なメールでは・・納得出来なかったので」

先ほどまでの生気の無い表情とは打って変わって、一瞬感情の高ぶった顔をしたが、直ぐにまたトーンダウンして行く。

「置鮎さんは、婚約者の方がいらっしゃるんでしょ?」

「婚約は、父が一方的に決めたもので、俺は婚約したつもりは有りません」

ずっと気になっていた婚約者の事を聞いても、淡々とした返答しか返らない。

「ねぇさんとはセフレの関係だと聞いてますが」

「!?」

それが、圭奈の事になると途端に表情が戻る。

『置鮎さんはねぇさんの事が好きなの?』

「失礼ですが、貴方なら、態々ねぇさんに固執しなくても、幾らでもセフレだって、彼女にだってなってくれる方が居るでしょ」

相手の様子を伺うように話す。
< 134 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop