偽のモテ期にご注意を
「ねぇさんは、貴方とは別れた筈ですが」
「あんな!・・一方的なメールでは・・納得出来なかったので」
先ほどまでの生気の無い表情とは打って変わって、一瞬感情の高ぶった顔をしたが、直ぐにまたトーンダウンして行く。
「置鮎さんは、婚約者の方がいらっしゃるんでしょ?」
「婚約は、父が一方的に決めたもので、俺は婚約したつもりは有りません」
ずっと気になっていた婚約者の事を聞いても、淡々とした返答しか返らない。
「ねぇさんとはセフレの関係だと聞いてますが」
「!?」
それが、圭奈の事になると途端に表情が戻る。
『置鮎さんはねぇさんの事が好きなの?』
「失礼ですが、貴方なら、態々ねぇさんに固執しなくても、幾らでもセフレだって、彼女にだってなってくれる方が居るでしょ」
相手の様子を伺うように話す。