偽のモテ期にご注意を



「待たせた?」

「いいえ、そんなに待ってないわ」

見ると、飲み終わったカップがおいてあり、手帳やタブレットも机の上においてある。

会社の前で待ってもらうのは申し訳なかったので、近くのカフェを指定しておいて良かったと思った。

圭奈は水を持って来たウェイトレスに断りを入れて、そのまま2人で店を後にした。

「何処で食べるの?」

「もう、予約してあるから」

昼過ぎにメールが来たのに、予約をとってある事を不思議に思いながら後を付いて行くと、タクシーに乗り、有名なホテルの前で降りた。

「ここって」

ホテルに入っている店は、宿泊者以外でも利用が可能だが、どの店もかなりの値段で、予約が取り辛い店ばかりだ。

そんな所の予約が本当に取れたのだろうか?

訝しそうに恵を見たが、恵は迷う気配も無くホテルに入っていく。
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