さよなら、センセイ
あまりにストレートな答えに、恵は青ざめる。だが、どうすることも出来ない。
「は…?というと?
えーと、広宗さん、いくつになると?」
「18です」
「じ…じ…じゅう、はち?」
武二の顔がみるみる赤らみ、怒りに満ちて恵を見た。
「お前、自分の生徒に手を出しただか!
18だとは…
お前より5歳も下だろうが‼︎
よぉ考えてみぃ!ばかものが」
方言でなまった上、早口で叫ぶ武二に丹下家の面々はただ圧倒されてしまう。
恵はただうなだれて父の言葉を受けていた。
ひとしきり恵を怒鳴り責めてから武二は丹下家の面々に深々と土下座した。
「丹下さん。
うちのバカ娘が、ほんに迷惑かけもうした。
北国の田舎娘がしでかしたこと。どうか、許したって下せぇ。
あぁ、わしらほんに娘の育て方を間違っとりやした。東京なんぞに出すべきではなかっただ」
「若月さん、そんな、やめて下さい。
恵さんは、立派な方です。ご迷惑をかけているのは、うちの愚息のほうなんです。
なぁ?」
久典の言葉に眞佐子夫人も大きくうなづく。
「そうです。
恵さんのおかげで広宗は立ち直れたんです。それに学校ではキチンと節度を持って接していただいていますし、問題は無いんですよ」
「学校…?
家庭教師では?」
武二は再び恵を睨む。
恵は青ざめたまま、観念して声を絞り出した。
「去年、アルバイトで家庭教師だったの。
今年、就職が決まった高校が、偶然広宗さんの通う学校だった」
その答えについに武二の怒りは頂点に達し、平手が恵の頬にとんだ。
「は…?というと?
えーと、広宗さん、いくつになると?」
「18です」
「じ…じ…じゅう、はち?」
武二の顔がみるみる赤らみ、怒りに満ちて恵を見た。
「お前、自分の生徒に手を出しただか!
18だとは…
お前より5歳も下だろうが‼︎
よぉ考えてみぃ!ばかものが」
方言でなまった上、早口で叫ぶ武二に丹下家の面々はただ圧倒されてしまう。
恵はただうなだれて父の言葉を受けていた。
ひとしきり恵を怒鳴り責めてから武二は丹下家の面々に深々と土下座した。
「丹下さん。
うちのバカ娘が、ほんに迷惑かけもうした。
北国の田舎娘がしでかしたこと。どうか、許したって下せぇ。
あぁ、わしらほんに娘の育て方を間違っとりやした。東京なんぞに出すべきではなかっただ」
「若月さん、そんな、やめて下さい。
恵さんは、立派な方です。ご迷惑をかけているのは、うちの愚息のほうなんです。
なぁ?」
久典の言葉に眞佐子夫人も大きくうなづく。
「そうです。
恵さんのおかげで広宗は立ち直れたんです。それに学校ではキチンと節度を持って接していただいていますし、問題は無いんですよ」
「学校…?
家庭教師では?」
武二は再び恵を睨む。
恵は青ざめたまま、観念して声を絞り出した。
「去年、アルバイトで家庭教師だったの。
今年、就職が決まった高校が、偶然広宗さんの通う学校だった」
その答えについに武二の怒りは頂点に達し、平手が恵の頬にとんだ。