嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編
「おい!なんなんだよ、これ?!」
「いやあ、波琉くん。ことちゃんが一生懸命準備してくれたんだから、その言い方はないでしょ?」
「あんまり赤星くんの肩を持ちたくないけど、その通りだから。ことちゃんの苦労も考えな」
赤星くんと園田さんにたしなめられ、相変わらずの仏頂面でこちらを睨んでくる青柳くん。
わたしは凍り付いた空気を溶かすべく、
「さ、皆さん、乾杯しましょう。今日はお祝いなんですから」
と言って皆さんにグラスを持つよう促した。
「あのぉ、皆さんお飲み物何になさいますか?リンゴ、オレンジ、ブドウ、カルピス、ウーロン茶にサイダーがあるんですが...」
「じゃあ、主役の波琉くんから聞こうかな?」
青柳くんは相当赤星くんが嫌いなようで、たちまち膨れっ面になる。
なんとなく、リンゴの気がするんだけど、どうなんだろ?
「波琉がなかなか言わないから、あたしからね。あたし、オレンジジュースのサイダー割りで」
「朱比香と同じでシャクにさわるけど、あたしもそれ好きだからそれで。んで、波琉くんのカノジョさんは?」
「あの...ひとまず挨拶させて下さい。私の名前は、真砂汐泉です。今日は波琉くんのバースデーパーティーを開いていただきありがとうございます」
品のある素敵な方だな。
同級生とは思えぬ落ち着いた佇まいに大人びた容姿、キリッとした目元。
わたしは彼女に吸い込まれそうになった。
「いえいえ、とんでもありません!友達として当然のことをしているまでです」
わたしの目は真砂さんに釘付けだ。
真砂さんは今日も可愛らしい服を着ている。
ピンクのノースリーブのワンピースにラメが入った白のカーディガンを羽織っていて、まるで天使のよう。
あぁ、なんか、惨めだ。
自分がブス過ぎる。
ずっぎょーーん。
「もしもーし、ことちゃーん」
「気軽にことちゃんって呼ばないで。ことちゃんはあなたのもんじゃない」
あららら。
こりゃ、まずい。
一触即発の状況だ。
わたしって、もしかして、疫病神?
修羅場に一触即発に...、一体どうすればいいの?
「ことちゃんは園田さんのものでもないじゃん。だから、呼び方はことちゃんに許可さえもらえれば良いってことだよ。ね、ことちゃん?」
話が脱線してきているが、そもそもこれは青柳くんのバースデーパーティーである。
彼の心を疲弊させる場ではない。
ん、もう!
何やってんの、わたし。
主催者なんだから、わたしがしっかりしなきゃ。
こほん、とわざとらしく1つ咳払いをし、わたしは青柳くんの前に立った。
「青柳くんは何を召し上がりますか?」
「あっ、うん。えっと...じゃあ、リンゴで」
「はい、かしこまりました」
よし、あったりぃ!
心の中でガッツポーズをした。
続いてお隣の天使さんに聞く。
「真砂さんは?」
「私はカルピスで」
ずっぎゅん。
やばいでしゅ。
わたしが壊れるくらい、この娘の笑顔は凶器だ。
「あっ、はい。ではご用意して参りますのでしばしお待ちを。但し、お静かに願います」
少しは静かにして下さいな。
でも、まあ、これがピチピチフレッシュの高校生の青春ってやつなんだろうなと思いながら、わたしは業務用の冷蔵庫を開けた。
「いやあ、波琉くん。ことちゃんが一生懸命準備してくれたんだから、その言い方はないでしょ?」
「あんまり赤星くんの肩を持ちたくないけど、その通りだから。ことちゃんの苦労も考えな」
赤星くんと園田さんにたしなめられ、相変わらずの仏頂面でこちらを睨んでくる青柳くん。
わたしは凍り付いた空気を溶かすべく、
「さ、皆さん、乾杯しましょう。今日はお祝いなんですから」
と言って皆さんにグラスを持つよう促した。
「あのぉ、皆さんお飲み物何になさいますか?リンゴ、オレンジ、ブドウ、カルピス、ウーロン茶にサイダーがあるんですが...」
「じゃあ、主役の波琉くんから聞こうかな?」
青柳くんは相当赤星くんが嫌いなようで、たちまち膨れっ面になる。
なんとなく、リンゴの気がするんだけど、どうなんだろ?
「波琉がなかなか言わないから、あたしからね。あたし、オレンジジュースのサイダー割りで」
「朱比香と同じでシャクにさわるけど、あたしもそれ好きだからそれで。んで、波琉くんのカノジョさんは?」
「あの...ひとまず挨拶させて下さい。私の名前は、真砂汐泉です。今日は波琉くんのバースデーパーティーを開いていただきありがとうございます」
品のある素敵な方だな。
同級生とは思えぬ落ち着いた佇まいに大人びた容姿、キリッとした目元。
わたしは彼女に吸い込まれそうになった。
「いえいえ、とんでもありません!友達として当然のことをしているまでです」
わたしの目は真砂さんに釘付けだ。
真砂さんは今日も可愛らしい服を着ている。
ピンクのノースリーブのワンピースにラメが入った白のカーディガンを羽織っていて、まるで天使のよう。
あぁ、なんか、惨めだ。
自分がブス過ぎる。
ずっぎょーーん。
「もしもーし、ことちゃーん」
「気軽にことちゃんって呼ばないで。ことちゃんはあなたのもんじゃない」
あららら。
こりゃ、まずい。
一触即発の状況だ。
わたしって、もしかして、疫病神?
修羅場に一触即発に...、一体どうすればいいの?
「ことちゃんは園田さんのものでもないじゃん。だから、呼び方はことちゃんに許可さえもらえれば良いってことだよ。ね、ことちゃん?」
話が脱線してきているが、そもそもこれは青柳くんのバースデーパーティーである。
彼の心を疲弊させる場ではない。
ん、もう!
何やってんの、わたし。
主催者なんだから、わたしがしっかりしなきゃ。
こほん、とわざとらしく1つ咳払いをし、わたしは青柳くんの前に立った。
「青柳くんは何を召し上がりますか?」
「あっ、うん。えっと...じゃあ、リンゴで」
「はい、かしこまりました」
よし、あったりぃ!
心の中でガッツポーズをした。
続いてお隣の天使さんに聞く。
「真砂さんは?」
「私はカルピスで」
ずっぎゅん。
やばいでしゅ。
わたしが壊れるくらい、この娘の笑顔は凶器だ。
「あっ、はい。ではご用意して参りますのでしばしお待ちを。但し、お静かに願います」
少しは静かにして下さいな。
でも、まあ、これがピチピチフレッシュの高校生の青春ってやつなんだろうなと思いながら、わたしは業務用の冷蔵庫を開けた。