嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編
わたしは苦労して開けたジュースを一口飲んだ。


ん?


何、この味?


なんか...苦い。


舌に残り、喉がじんわり熱くなってくる。


わたし、毒入りリンゴジュースのんじゃったの?


もしかして、死ぬ...の?



「ことちゃん、どうした?顔、真っ赤だよ」


「まさかとは思うけど...。ことちゃん、ちょっとグラス貸して」



赤星くんがわたしの手からグラスを引き抜き、鼻に持っていった。


手で仰いで匂いを確認すると赤星くんはくすっと笑った。



「ことちゃん、いけない子だね」



へ?



「これ、ビール。未成年の飲酒は法律的に違法だけど、黙っててあげるから、それ下げて、まず水飲んでから別の飲もう。...ってことで波琉くんもそれ、撤収」


「マジかよ」



よくよく見ると青柳くんのグラスには1滴も残っていなかった。


しかも顔は真っ赤で完熟リンゴ状態。


キリッとこちらを睨んでくる。


喜んでもらうはずが逆に怒らせてしまった。



「青柳くん、ごめんなさい」


「ことちゃん、コイツ、多分大丈夫だから。こんなクールなやつ悪酔いするわけないし。
ねっ?汐泉さんもそう思うでしょ?」


汐泉さんはこくこく頷く。


皆さん、わたしをもっと責めて下さい。


甘やかされるからやっちゃうんだと思います。


深く反省をしながら洗面所へ向かったのだった。
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