皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~

そんなことを考えていると、劉伶さまの顔がふと浮かび顔が熱くなるのを感じた。


「あらっ、陽盛(ようせい)かしら?」


陽盛というのは、臓腑機能が亢進して体が火照り、イライラすることが多い体質のことだ。

でも、特にいらだつこともないし……。
まあ調子も悪くないしあまり気にしないでおこう。

畑にはさやえんどうがたくさん育っている。

さやえんどうは臓腑機能が低下して虚弱の症状が現れる気虚や水毒の状態の人に良い野菜で、胃の状態をよくしたりむくみを解消したりする。

頭の中で学んだことを復習していると、再び劉伶さまのことを思い出した。


「水毒じゃないわよね……」


声ははつらつとしていたし、元気そうに見えた。
ただ少しむくみを感じただけ。

そもそも水毒は病ではなく体の状態を示しているだけなので、元気で暮らしいてれば特に問題はない。

< 15 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop