お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
ガクン、と膝の力が抜け、その場にくずおれた。
私は、身分や家柄が足りないだけでなく、これまで自分で選びとってきた行動までも柊一朗さんに相応しくないの……?
愕然とする私を見下ろして、常務は嬉々として笑う。
「どうせ二年前のあのときも、金目当てだったんだろう。セクハラと騒ぐだけでは飽き足らず、社長の息子まで誘惑するとは。なんて強欲な女なんだ。恥を知れ!」
高らかに言い放った常務に、私はキッと強い眼差しを向ける。
「違います! お金目当てなんかじゃありません!」
それだけは胸を張って言える。二年前のあのときも、柊一朗さんのそばにいたいと願う今このときも、私はただ自分の気持ちに筋を通したいだけ。
苦しむ同僚をなんとかして救いたい、愛している人のそばにいたい、いつだって気持ちのままに行動してきた。お金なんて、これっぽっちもほしくない。
「私は、柊一朗さんのことを愛しているからここにいるんです! やましい気持ちなんてありません!」
「黙れ!」
私の着物の襟首を掴み上げ、常務はギリっと歯を鳴らす。
「私の輝かしい未来を、貴様なんぞに邪魔されてたまるか! 日千興産は私のものだ! 他の誰にも渡してなるものか!」
「え……?」
私は、身分や家柄が足りないだけでなく、これまで自分で選びとってきた行動までも柊一朗さんに相応しくないの……?
愕然とする私を見下ろして、常務は嬉々として笑う。
「どうせ二年前のあのときも、金目当てだったんだろう。セクハラと騒ぐだけでは飽き足らず、社長の息子まで誘惑するとは。なんて強欲な女なんだ。恥を知れ!」
高らかに言い放った常務に、私はキッと強い眼差しを向ける。
「違います! お金目当てなんかじゃありません!」
それだけは胸を張って言える。二年前のあのときも、柊一朗さんのそばにいたいと願う今このときも、私はただ自分の気持ちに筋を通したいだけ。
苦しむ同僚をなんとかして救いたい、愛している人のそばにいたい、いつだって気持ちのままに行動してきた。お金なんて、これっぽっちもほしくない。
「私は、柊一朗さんのことを愛しているからここにいるんです! やましい気持ちなんてありません!」
「黙れ!」
私の着物の襟首を掴み上げ、常務はギリっと歯を鳴らす。
「私の輝かしい未来を、貴様なんぞに邪魔されてたまるか! 日千興産は私のものだ! 他の誰にも渡してなるものか!」
「え……?」