お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
常務はなにを言っているんだろう? 日千興産が……自分のもの……?
千堂財閥の血縁者でもない常務にそんな権限があるはずがないのに。
私が眉をひそめていると、彼はクツクツと悪意しかない笑みを漏らし、陰湿に口元を歪めた。
「専務には、私の妹と婚約してもらう。我が東原財閥が日千興産の利権を握るのだ。あのくそ真面目な若造に好き勝手させてたまるか」
若造とは、もしかして柊一朗さんのこと? 彼、柊一朗さんにまでなにかするつもりなの?
「まったく、あの若造にはほとほと呆れる。構造改革だか、クリーンな体制だか知らないが、余計な組織を作りやがって。綺麗ごとばかりの甘ったれたお坊ちゃんに、この社会を動かすのは金なんだということを教えてやる」
狂気じみた笑みに、ぞっと震え上がった。
この人は、財力で日千興産を牛耳るつもりなのだろうか。それも、汚いやり方で。
「柊一朗さんは、甘ったれてなんていない! 綺麗ごとなんかじゃないわ! 正しいことをしようとしているだけ!」
「なんとでも言うがいい! 今に社長がやってきて、お前をあの若造から引き剥がしてくれる」
私の肩口を突き飛ばして、常務は高らかに笑った。私はカーペットに手をつきながら、忌々しく睨みつける。
悔しい。こんな人が世の中の正義だなんて、間違ってる。
……柊一朗さん!
千堂財閥の血縁者でもない常務にそんな権限があるはずがないのに。
私が眉をひそめていると、彼はクツクツと悪意しかない笑みを漏らし、陰湿に口元を歪めた。
「専務には、私の妹と婚約してもらう。我が東原財閥が日千興産の利権を握るのだ。あのくそ真面目な若造に好き勝手させてたまるか」
若造とは、もしかして柊一朗さんのこと? 彼、柊一朗さんにまでなにかするつもりなの?
「まったく、あの若造にはほとほと呆れる。構造改革だか、クリーンな体制だか知らないが、余計な組織を作りやがって。綺麗ごとばかりの甘ったれたお坊ちゃんに、この社会を動かすのは金なんだということを教えてやる」
狂気じみた笑みに、ぞっと震え上がった。
この人は、財力で日千興産を牛耳るつもりなのだろうか。それも、汚いやり方で。
「柊一朗さんは、甘ったれてなんていない! 綺麗ごとなんかじゃないわ! 正しいことをしようとしているだけ!」
「なんとでも言うがいい! 今に社長がやってきて、お前をあの若造から引き剥がしてくれる」
私の肩口を突き飛ばして、常務は高らかに笑った。私はカーペットに手をつきながら、忌々しく睨みつける。
悔しい。こんな人が世の中の正義だなんて、間違ってる。
……柊一朗さん!