お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「……はい」
目に涙を浮かべて、私はこくりと頷く。
柊一朗さんは私の肩を強く抱き、そっと寄り添ってくれた。
やがて、バタバタと足音が響いてきて、黒いスーツの男性たちが部屋に入って来た。そのうしろに、千堂家専属使用人の田中さんもいる。
男たちは常務をとり囲み、こちらへ、と出口へ促した。丁寧だけれど有無を言わさぬ態度。
「君には聞かねばならないことが山ほどある。手始めに、三ツ森不動産への献金の件について詳しく説明してもらおうか」
それも不正な金銭のやりとりだったのだろうか、社長が目を光らせると、常務はぐぐっと喉を鳴らした。
常務は男たちに腕を掴まれ「こちらです」と部屋の外へ連れ出される。
「こんなことをしてただで済むと思うなよ! 父が黙っていないからな!」
「あなた方を敵に回した程度でどうにかなるほど、日千興産は柔じゃありませんよ」
柊一朗さんの凍てついた眼差しに射すくめられ、常務は悔しそうに表情を歪めながら連行されていった。
目に涙を浮かべて、私はこくりと頷く。
柊一朗さんは私の肩を強く抱き、そっと寄り添ってくれた。
やがて、バタバタと足音が響いてきて、黒いスーツの男性たちが部屋に入って来た。そのうしろに、千堂家専属使用人の田中さんもいる。
男たちは常務をとり囲み、こちらへ、と出口へ促した。丁寧だけれど有無を言わさぬ態度。
「君には聞かねばならないことが山ほどある。手始めに、三ツ森不動産への献金の件について詳しく説明してもらおうか」
それも不正な金銭のやりとりだったのだろうか、社長が目を光らせると、常務はぐぐっと喉を鳴らした。
常務は男たちに腕を掴まれ「こちらです」と部屋の外へ連れ出される。
「こんなことをしてただで済むと思うなよ! 父が黙っていないからな!」
「あなた方を敵に回した程度でどうにかなるほど、日千興産は柔じゃありませんよ」
柊一朗さんの凍てついた眼差しに射すくめられ、常務は悔しそうに表情を歪めながら連行されていった。