魔法学校 l





…やばい気がする

でも、審判がまだ協議中で、試合が終わってない



だから、誰も動こうとしない





もうっ!


「ハルキ、行ってくるね!ループ」



私はハルキの返事を待たず、ユイ先輩の元へループした




「ユイ先輩!!」


フラフラだったユイ先輩が倒れてしまった






私が支えたから床に倒れることは無かったが




意識を手放してしまってる…







ユイ先輩がこんなにも傷つき、相手は無傷



力の差が歴然としていることが分かる






「お疲れ様でしたユイ先輩」



眠っているユイ先輩を抱きしめて



「審判長、協議中申し訳ありません。退場の許可を」



「許可します。


勝者、一星魔法学校」






ライを睨んでから、会場を後にした






ニコニコの作り笑いのライ



手まで振って…




ああ!!
腹立つ〜〜!!





みんながいる客席ループした




座ってたままループを使ったから、その状態のまま床に着いてしまった




「感謝する」




会長が私にそう言い、ユイ先輩を抱え医務室にループしていった






「……悔しいね」


サナがポツンと呟いた





「……うん」




悔しい


それ以上に悲しい





ユイ先輩があんなになるまで、会長はずっと見守っていたんだろうね









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