魔法学校 l
「このままだと、ユウの試合が終わった後に行う4〜6位決定戦にはユイ先輩は棄権するしかないね」
きっと、しばらく目を覚まさないだろう
「ユイ先輩は責任感じるだろうね…」
「うん…」
「今は、ユウの応援!笑
ヤヨイもサナも気持ち切り替えなって笑」
「はぁーい」
「…そう、だね」
歯切れの悪い私の返事にサナはハッとし、ハルキは暗い顔をする
「ユウが負けると思ってんの?ヤヨイ」
「……」
そう思っている
きっと、サナも
「……はぁ。そんな顔すんなって」
くしゃくしゃくしゃと私の頭を撫でるハルキ
「……怪我しないことを祈るしかできないよ」
ユウは強い
そんなことは分かっている
でも、
リュウセイはそれ以上に強い
だって、私のいとこで
あの人の息子だもの……