魔法学校 l



優勝というプレッシャーを抱えた会長


プレッシャーすらも、力に変え、ユイ先輩や、私たちのために、




きっと勝ってくれる


そう信じてる





「……まあ、俺のことは置いておき、


問題は、お前だヤヨイ」




私?

あのデビルとかが使い魔の人に負けるって?


冗談じゃない



「サナにお前の祝福貸してるんだろ?

返してもらわないとヤヨイ、負けるぞ」



祝福貸してるってことがなんでわかるんだろ

やっぱ変人だねー



「あっごめんヤヨイ!借りっぱなしだったね。

今日ちゃんと返すね」



「部屋に戻ったらねー笑



……祝福返してもらわなくても勝てるけどー」




キッと睨んでやる

余裕とまではいかないが、勝てる自信は十分にあった



「……気をつけろよヤヨイ」

リュウセイの手が私の頭に置かれる



ねえ、何を知ってるの


どうして悲しい顔をしてるの




「うん…」




隣にいるサナを見ると、


リュウセイのいつもと違う態度に不安を抱いているようだった





「ヤヨイとサナの試合楽しみにしとく」




そう残してホールの中央に歩いていった




明日は全てファーストフィールドで1種目目から順に行われる



全選手に、全審判、水無月会長といった全ての人に自分らの闘いを見られることになる




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