花嫁様の離婚大戦争
「エレナ。隣国、テイレリス王国に嫁げ」

エレナは意味が分からなく固まった。

えっと?私は今縁談の話をされている?
ん?縁談?テイレリス王国?

「拒否は受け付けれない。これは決定事項だからな。」
そう言ってお父様は申し訳そうな顔をした。

「ちょ、ちょっと待ってくださいますか!。
急に嫁げなんでどういうことなんでしょうか?
今まで縁談のお話なんて無かったのに、急過ぎます!」
困った顔で見つめる。

「テイレリス王国から書簡が届いた。見てみろ。」

そう言ってお父様から渡された書簡を拝見すると

「この紋は第一皇子のフェリスト・ランデルシェンさまのもの……
隣国のメラリスト王国の戦を脅威の早さで一敗させた方ですよね。」

「そうだ。その他にも色々な噂はあるだろう。」

「ええ、逆らったものは殺されるという恐ろしい噂とかとありましたわね…」

エレナは顔が強ばった。


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