貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
どれほどの効果があるかはわからないが、ないよりはましだろう。

「なんですかそれは」

縫司(ぬいのつかさ)の長官である尚縫(ぬいのかみ)が怪訝そうに眉をひそめて近づいてきた。

「うっかり紅をつけたりしてはいけないので。寒さしのぎにもなりますし」
「――そうですか」

尚縫が行ってしまうと、花菜は同じマスクを隣に座る緑子に渡す。

「よかったら使ってみて。暖かいわよ」

「ありがとう」

早速マスクをつけた緑子は、とても暖かいと喜んだ。
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