貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
「そうだったの。カイってすごいのね」

『まったく。宴を覗きに来たら、お前の姿が見えたから心配して来たのに。すっかり、話が別の方向に行ってしまったな』

「あはは。でもお陰で元気になったわ」

『そうか、それならよかった。まぁ、あんまり無理するなよ。お前はどうみても女官って感じではないからな』

「まあ失礼な」

そう言いながらも、花菜はクスクス笑っていた。
じゃあな、とカイが消えた時には、ここに来た時の、心の奥に沈んでいた黒い塊のようなものはすっかり消えていた。
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