貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
「あ、ありがとうございます」

薄い紅や緑が川のように流れをつくり、押し花となった草花が、紙の間から透けてみえる。

「なんと綺麗な」

こんな美しい紙で手紙を書いたら、家の者はみな大喜びをするだろう。想像しただけで胸が弾んだ。

――ん? これはなに?
和紙は見るからに紙だが、もうひとつの包みはなんなのか?

しげしげと見つめると、女御が言った。

「唐菓子よ。弟が持ってきてくれるのですけれど、食べられなくて」

そして、弟には内緒よと、いたずらっぽく笑った。

食べられないとはどういう意味なのか。

「お好きではないのですか?」

「最近ね、食欲がないの。弟が心配して色々と持ってきてくれるのだけれど……」

女御は抜けるように白い肌をしているが、その白さもどちらかといえば青白く見えた。
とても美しい人ではあるが、弱々しく見える。

食欲がないということは、胃が弱っているのだろうか。
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