貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
「尚膳さんのこと、父にも伝えておきますね。とても喜ぶと思います」

そんな話をしながら煮込んでいるうちに、花菜特製の雑炊が出来た。
女御にはお粥と言ったが、見た目は卵雑炊である。

匙ですくい、味をみる。
昆布の出汁と煮干しのだしが効いているので、シンプルな塩の味付けだけで充分に美味しい。

彩り程度に青菜などの刻んだ野菜に、ほぐした魚の身も入れてあるし、卵も入っているのでタンパク質もとれる。
最後に胡麻を飾った。

「味見をしてみますか?」
「もちろん!」

膳司の女官たちは、次々と雑炊を口にした。

「こりゃ美味い!」

「よかった。ありがとうございます」

他にも、プリンを作った。

さすが宮中、ここにはあらゆる材料がある。

特に乳製品の充実ぶりには驚いた。
チーズは東市でも見かけたが、ヨーグルトもバターもあった。呼び方は違っても味をみれば正しくそれである。
< 133 / 331 >

この作品をシェア

pagetop