貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
乳製品と鶏卵と小麦粉があるのだから、ちょっと想像しただけでお菓子のバリエーションは広がる。

酒粕があるのでパンも作れるし、ゼラチンの代わりに寒天を使えばチーズケーキも作れるだろう。

ベーキングパウダーはないけれど、天然の炭酸水がある。
多分大丈夫、代用できるはず。
蜂蜜もあるのだから、パンケーキにバターと蜂蜜をかけてもいい。フルーツや生クリームを添えれば素敵なデザートだ。
あれこれと考えただけで胸が踊った。

――そして。

「まぁ、とてもいい匂いね」
嬉しいことに 女御は一口も残さず喜んで食べてくれた。

特にプリンが気に入ったらしい。
あまづらという甘味料を煮詰めて作ったカラメルが、食欲をそそったようだ。

「なんて美味しいんでしょう」

驚いたように目を見張って、女御はしげしげとプリンを見つめた。

――プリンがお好きなら、パンナコッタやババロアもいいかもしれないわね。

そう思いながら花菜はにっこりと微笑んだ。

「お口に合って良かったです」
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