貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
お皿の上にカットしたチーズケーキを乗せて、ホイップクリームを匙ですくってポンポンポンと飾り、ペースト状にした甘い干し柿のジャムを添えた。
紅茶と共に、それらを 膳の上に乗せてそっと差し出す。
お姿は見えないがお客さまの分は、几帳の隅に置いた。
「ありがとう。そこで大丈夫よ」
「はい」
この後、いつもなら感想を聞いたり少し話をしてから退出するが、今日はお客さまがいるので早々に下がったほうがいいだろう。
そう思いながら深々とお辞儀をして
「では失礼します」と立ち上がろうとした。
すると、女御から声がかかった。
「あら、ちょっと待って。 せっかくだから感想も聞いていってね」
「あ、はい」
にっこり微笑んだ女御は、最初は何も付けずにチーズケーキだけを匙ですくって小さな口に運ぶ。
味わいながらゆっくりと頷くと、次はクリームとジャムをつけて味わう。
それから紅茶を一口飲み、喉を潤してから花菜に向き直った。
紅茶と共に、それらを 膳の上に乗せてそっと差し出す。
お姿は見えないがお客さまの分は、几帳の隅に置いた。
「ありがとう。そこで大丈夫よ」
「はい」
この後、いつもなら感想を聞いたり少し話をしてから退出するが、今日はお客さまがいるので早々に下がったほうがいいだろう。
そう思いながら深々とお辞儀をして
「では失礼します」と立ち上がろうとした。
すると、女御から声がかかった。
「あら、ちょっと待って。 せっかくだから感想も聞いていってね」
「あ、はい」
にっこり微笑んだ女御は、最初は何も付けずにチーズケーキだけを匙ですくって小さな口に運ぶ。
味わいながらゆっくりと頷くと、次はクリームとジャムをつけて味わう。
それから紅茶を一口飲み、喉を潤してから花菜に向き直った。