貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
「え! そうなんですか」

「よろしくお願いします」

歳の頃は同じらしい。
花菜はふと思い出した。

「あ、もしかして、左大臣さまの大宴で舞を舞われたという?」

朱鳥は少し困ったように頬を染めて、にっこりと微笑んだ。

――天女の舞の朱鳥さま?

『キラキラと虹色の光りに包まれて、陰陽師さまの妹姫が羽衣をまといながら袖を翻して踊る様は、それはそれはこの世のものとは思えぬ美しさだった』

大宴に参加した人々の口から、京中にその噂は広がった。

その美しい舞は残念なことにその場限りのことだという。
二度と見ることができない幻の舞として語り草になっている。

彼女が噂の姫なのだ。
驚きのあまり目を丸くした花菜に、蒼絃がまた驚くべきことを言った。

「朱鳥も花菜姫と同じ『夢』を見るんだよ」
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