貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
「はいどうぞ、受験番号でございます」
受験生にはそれぞれ札が渡されて、札には番号が書いてある。

花菜は『ホノ三』だった。
いノ一から数え始めるとして、花菜は四十三番目ということになる。受験生の人数はわからないが、採用人数は二十人くらいだろうと蒼絃から聞いているので、狭き門には違いない。

控えの間に通された時には、既に試験は始まっていたようだ。
番号を呼ばれて女性たちが移動しているところだった。

皆、正装の十二単を着ているので、場内は、それはそれは艶やかだ。
色とりどりの衣装は見ているだけでうっとりと心が華やいでくるが、よく見れば年齢層はまちまちのようである。
募集は独身の姫と限定されているわけではないので、既に成人の子供もいるだろうと思われる年齢の女性もいた。
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