貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
まずは筆記試験が行われるらしい。

五人ずつ並んだ文机が二列ある。順番に呼ばれて問題を解いているようだった。

私語は慎むようにとのことなので、否が応でも緊張感は高まっていく。

深く息を吐いて気持ちを落ち着けていると、バタッと人が倒れた音がした。
キャアという悲鳴が響く。

いつも邸の奥でひっそりと隠れている姫君なのだろう。どうやら緊張のあまり気絶したらしい。

そして、そういう緊張感は伝染する。
またひとりバタッと倒れた。


――ハァ。

花菜は胸に手をあてて目をつむり、気持ちを落ち着けた。
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