貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
「はい!」
十二単を着たまま、これ以上はさすがに苦しいものがある。
ホッとした花菜は着物を整えるのに精一杯で、御簾の中から耐えかねた笑い声が漏れているとは気づかない。

「他に特技はあるか?」

そう聞かれて、意気揚々と「お裁縫と、お料理です」と答えた。

「ほぉ、それは心強い」

中からはそう声がかかり、続けて「下がってよいぞ」と言われて花菜の面接は終わった。


結果は、採用だった。

無事、花菜は宮中の女官となったのである。
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