君は僕のもの 【続】
「はいはいは~い。ありがとうね、愛ちゃん」
からかってるな…
馬鹿にしてるなぁ。
それより、まずは本題に入らなきゃいけないねっ。
「…どうして、あんなに嬉しがってたの?ラブレター?」
質問ちょっとおかしいかなぁ?
うん、多分ちょっと変。
けどまぁ……
「唐突な質問だねぇ~。
けどさ?普通に男としては嬉しいだろ?ラブレター♪」
「…ま、まぁ…そうだろうけど」
「愛ちゃんも舞い上がってたんでしょう?」
な、何で知ってるの……。
「ずぼーし」
「だっ!!…だって今まで貰ったこと無かったんだもんっ」
「そりゃぁそうだよー」
あたしの目を見てニッコリ微笑む。
「だっていっちゃんが全部ビリビリにして捨ててたし。片っぱしから阻止してたからね」
………?
「え」
「驚いた?あ、これは樹には秘密ね?バレたらこうだから」
そう言うと首が切れる?みたいなジェスチャーをしてみせた。
改めて聞いて…ビックリ。
そうか、そうだったんだ…
ニヤつく顔を抑えて秘かにニヤつく。