君は僕のもの 【続】
まぁ、いいや……
その不機嫌そうな雰囲気で引き下がる。
「何でも無い、デス」
それでまた美菜達の方を見る。
「…それで、正直に答えて?」
ここにまで聞こえるほどの深呼吸。
フゥーっと一息。
「俺のこと、本気で好きですか?」
さっきよりも大きな声でハッキリと翔太くんは美菜に言った。
それに対して美菜は少し目を見開いて、真剣そうな表情にまた真剣さが加わった表情をした。
「…ッフ、」
真面目に言った翔太くんに対してそんな笑いを洩らす樹。
この人は…本当に全く!!
「そんなの。決まってるじゃん!
…好き、好きだってばっ」
「本当に?」
「だから言ってんじゃない!!」
相変わらずな調子な美菜に戻ってしまった…
それを見てまた樹はクスクス笑いだす。
全く本当に、本当に本当に…っ!!
「樹!いい加減に「じゃぁ…!俺と結婚して下さい!!!」」
……はへ?
ふざけてばっかの樹に注意しようとした時…
とんでもない言葉が聞こえて固まる。
さすがの樹も固まって目を見開いている。