君は僕のもの 【続】




……ひぃ…っ!!


ゾクゾクっとした感覚が背中を走り抜けて。



「あんな嫌な匂い染み付けて…

そんなお仕置きされたいの?」


「…そ、そんなっ」

無意識に眉が八の字になって目が潤んでしまう。


ゆっくりと輪郭をなぞるように触れると不意に爪先で頬を辿った。



「嫌なら逃げればいいのに…」

ニヤリと余裕に笑み浮かべるお得意の表情。



けど“嫌”って気持ちは無いのが事実で…ただこの学校っていう場所が嫌だ。


が、結論。



「ホラ。逃げなよ」

ニヤニヤ笑うその表情が憎たらしくてムッと口を詰むんで見上げる様にしてキッと見つめる。



「……意地悪、…変態っ」


「結構な言いようだね」

それでも余裕な笑みは崩れない。



「授業サボってばっかだし、
学校でこんなことするなんて……」

無意識にも赤くなる顔を逸らして言うけど、あたしを押し倒した体勢のまま、


「こんなことってどんなこと?」


なんて。


意地の悪いことばっかり言う。


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