わたし竜王の番(つがい)です  ~気が付けば竜の国~
「さすがに10人分を越えましたので私一人では準備できませんから、厨房調理人の皆さんに手伝っていただきました。
でも、クリフ様の分は私が全て作りましたよ」

「そうか、それはよかった」

私のあたまのてっぺんにキスがおとされ、私は顔を赤くする。

「もうっ。早く召し上がって下さい」

「わかった、いただくとしよう」

機嫌を直したクリフ様がナイフとフォークを手に取った。

「うまいな、予想以上だ」

ひとくち、ふたくちと食べ進めあっという間に平らげてしまい、食後の紅茶を淹れていると衝立の向こう側もにぎやかになった。


どうやら執務室の人たちにもこの昼食は好評だったらしくお代わりのお願いが続き準備してきたものはすぐになくなってしまったらしくメイドが慌てて厨房に追加の連絡をしたようだ。
多めに作ったからまだ厨房に残っているだろう。

食事はコミュニケーション手段としても大切だ。
衝立の向こう側の談笑する声を聞きながら私とクリフ様は手を繋ぎ笑みを交わしていた。


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