。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「ち、違いますよ。
からかわないでくださいよっ」

舞ちゃん、真っ赤だ。
俺は、ポタポタ流れる雫を、タオルで拭いていた。


「あ、黒くん。
着替えて来ますね。
黒くん、近くのファミレスで落ち合います。
先にーーーー「嫌だよ」


嫌だーーーー。


だって。

「一緒じゃなきゃ、危ない。
夜遅いんだよ?
一人なんて歩かせられないっ」


ーーーーあれ?

なんかおかしなこと言ったかな?

真っ赤なんだけど。


「ご馳走さまです。
じゃあ、早く彼氏が待ってるからね」

彼氏!?

なんか嬉しくて頰が緩む。

彼氏に間違いられることーーーー。

嬉しくて堪らない。

そしてーーーー処置室で、待つこと10分。


「あ、黒くんっ」


君が居た。




< 17 / 334 >

この作品をシェア

pagetop