闇の果ては光となりて
溜まり場の近くになると、溜まり場の前で屯していたメンバーが私達を見つけるなり、再びワラワラと集まってくる。
そして、祭の神輿の様に、私の荷物を手分けして運び始めた。
「「「「「ワッショイ! ワッショイ!」」」」」
いや、一体何祭りの?
出来れば落とさない様にして欲しいな、荷物の無事を心の中で祈る。
谷本さん達は、自分の手から荷物が無くなり、少し手持ち無沙汰な雰囲気を醸し出していた。
「俺達が頑張ってここまで運んだのにな」
谷本さんが寂しげに呟く。
「美味しい所を持ってかれた気分っす」
充希がはぁと溜め息をついた。
「···」
無表情の長谷川は、運ばれて行く荷物をただただ眺めていた。
「ここまで運んでくれてありがとう。凄く助かったよ。それと助けてくれてありがとう」
感謝の気持ちをしっかりと伝える。
「うん。僕達ここまで頑張ったもんね」
光がヘラリと笑顔を浮かべた。
「今日のお礼は何がいい?」
やってもらった事に対して、きちんと返したい。
「お礼なんていらないよぉ? たまたま暇だった僕達は時間潰しに手伝っただけだもん」
気を使ってそう言ってくれた光。
それでも、何かを返したいって思うんだよね。
「···何かして欲しい事とかないかな?」
「して欲しい事? う〜ん···じゃあ、僕限定でぽっべにチュー」
いい事を思い付いたとばかりにそう言った光に、
「却下」
と言い渡した。
「えぇ〜そんなぁ」
残念そうな顔をされても知らないよ。
そうだ! と思いついた事を口にする。
「溜まり場にキッチンはある?」
晩御飯をご馳走するとか、いい案じゃないかな。
こう見えて、料理は得意なんだよね。
「あるよ! 2階と1階に1つずつね」
「じゃあ、お礼にチームの皆で食べれるご飯を作ろうかな」
溜まり場の皆に行き渡る為には、どんな料理がいいかな。
「あ! カレー食べたい。僕大好き。でも、僕達以外も食べるのは、なんだかずるいよぉ」
「もう、そんな意地悪言わないでよ。皆で食べたら美味しいよ? きっと。でも、カレーいいね」
アヒル口をしてる光にフフフと笑った。
「う〜ん、そっか。そうだね。ついでだから、皆で溜まり場の前で飯盒炊爨しようか? 神楽ちゃんにはキッチンでカレーを作ってもらって、僕達は飯盒でご飯を炊くの」
光の楽しそうな提案に、思わず笑顔になる。
「うん。キャンプみたいで楽しそう」
「よし。そうと決まれば早く帰って準備しよう」
私の手を握った光は溜まり場に向かって駆け出した。
その後ろを、ワクワクした表情で谷本さん達が追いかけて来たのは言うまでもない。
そして、祭の神輿の様に、私の荷物を手分けして運び始めた。
「「「「「ワッショイ! ワッショイ!」」」」」
いや、一体何祭りの?
出来れば落とさない様にして欲しいな、荷物の無事を心の中で祈る。
谷本さん達は、自分の手から荷物が無くなり、少し手持ち無沙汰な雰囲気を醸し出していた。
「俺達が頑張ってここまで運んだのにな」
谷本さんが寂しげに呟く。
「美味しい所を持ってかれた気分っす」
充希がはぁと溜め息をついた。
「···」
無表情の長谷川は、運ばれて行く荷物をただただ眺めていた。
「ここまで運んでくれてありがとう。凄く助かったよ。それと助けてくれてありがとう」
感謝の気持ちをしっかりと伝える。
「うん。僕達ここまで頑張ったもんね」
光がヘラリと笑顔を浮かべた。
「今日のお礼は何がいい?」
やってもらった事に対して、きちんと返したい。
「お礼なんていらないよぉ? たまたま暇だった僕達は時間潰しに手伝っただけだもん」
気を使ってそう言ってくれた光。
それでも、何かを返したいって思うんだよね。
「···何かして欲しい事とかないかな?」
「して欲しい事? う〜ん···じゃあ、僕限定でぽっべにチュー」
いい事を思い付いたとばかりにそう言った光に、
「却下」
と言い渡した。
「えぇ〜そんなぁ」
残念そうな顔をされても知らないよ。
そうだ! と思いついた事を口にする。
「溜まり場にキッチンはある?」
晩御飯をご馳走するとか、いい案じゃないかな。
こう見えて、料理は得意なんだよね。
「あるよ! 2階と1階に1つずつね」
「じゃあ、お礼にチームの皆で食べれるご飯を作ろうかな」
溜まり場の皆に行き渡る為には、どんな料理がいいかな。
「あ! カレー食べたい。僕大好き。でも、僕達以外も食べるのは、なんだかずるいよぉ」
「もう、そんな意地悪言わないでよ。皆で食べたら美味しいよ? きっと。でも、カレーいいね」
アヒル口をしてる光にフフフと笑った。
「う〜ん、そっか。そうだね。ついでだから、皆で溜まり場の前で飯盒炊爨しようか? 神楽ちゃんにはキッチンでカレーを作ってもらって、僕達は飯盒でご飯を炊くの」
光の楽しそうな提案に、思わず笑顔になる。
「うん。キャンプみたいで楽しそう」
「よし。そうと決まれば早く帰って準備しよう」
私の手を握った光は溜まり場に向かって駆け出した。
その後ろを、ワクワクした表情で谷本さん達が追いかけて来たのは言うまでもない。