極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
今日はいつもよりずいぶんと帰りが早い。
「ただいま」
「おかえりなさい」
いそいそと立ち上がり、陽奈子が貴行のブリーフケースを受け取った。
それをソファの脇に置き、貴行と揃って腰を下ろす。
「今日は早いわね。陽奈子さんをお迎えにきたの?」
「まぁそんなところ。母さんに確認したいこともあったしね」
そう言いながら貴行はネクタイを緩めた。
「なにかしら?」
阿佐美が両手を膝の上にのせてかしこまる。
「明日、安西さんの命日だったろう?」
「ええ、そうね。明日はお母さんが行ってくるわ」
「いや、今年からは父さんに代わって俺が行くよ」