極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない

「それで、その陽奈子さんはここでなにを?」


男は意外にもすんなりと呼び変えた。

探し物の手伝いをしていると言ったら、きっと昨日のように呆れられるだろう。
でも正直に言うかどうか迷ったところで、ほかに誤魔化す言葉も見つからない。


「……ちょっと探し物を」
「探し物?」


不審な目つきで聞き返す。
きっとまた嘲笑するに違いない。


「あちらの女性が指輪をなくして困っていたので」


お人好しの烙印確定。彼によれば、〝利用されて騙される、アホでバカなうえ、単純で世間知らずでおめでたい〟人間だ。

陽奈子が少し離れたところで指輪を捜索している女性を手で指すと、男はそちらを見てクスッと鼻を鳴らした。


「キミは本当に人が好いんだな」

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