極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
さらりと言われる。
昨日はカメラマンで今日は捜索隊。彼にそう思われるのも無理はないだろう。
なんとなく罰が悪い思いでいると、男性はいきなりその場にしゃがみ込んだ。
「あの……?」
なにをするつもりか。
「俺も探すよ」
「えっ?」
「ふたりより効率がいい」
淡々と言われて面食らう。
「それはそうですけど大丈夫ですからっ」
この人に手伝ってもらう筋合いはない。
戸惑って声をかける陽奈子をよそに、男は指輪を探し始める。躊躇うことなく膝を突き、石畳の隙間や建物の間に手を突っ込んだ。
しばらく呆気にとられていた陽奈子も、ハッとしたように自分を取り戻して再びあちらこちらを探し始める。