極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
「似合ってる」
不意打ちで褒められ、嫌でもドキッとさせられる。
どんなレストランに行っても困らないように、今日の陽奈子はワンピースを着ていた。黒地に白のドット柄で、ウエストラインをリボンで結ぶタイプだ。
店ではスニーカーに履き替えていたが、ピンヒールのパンプスも履いている。
「ありがとうございます」
貴行にお墨付きをもらえれば安心。陽奈子は肩からふっと力を抜いた。
十分ほど走った車が止まったのは、外資系高級ホテル『エステラ』の前だった。
先に降り立った貴行に手を借り、陽奈子も車を降りる。エスコートされるようにエントランスをくぐった。
解放感のある高い天井、落ち着いた色調のモダンインテリアは高級感に溢れ、どこを見てもため息が出てしまう。
最上階までエレベーターで上がり、貴行に連れられたのはフレンチレストランだった。
「月島様、いらっしゃいませ」