極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない

女性は名残惜しそうに何度か振り返りながら家の中に入っていった。

それにしても、あれほど探して見つけられなかった指輪はいったいどこにあったのだろう。まるで彼を狙って空から落ちてきたみたいだ。


「一緒に探していただいてすみません。ありがとうございました」


嫌な男には違いないけれど、見つけてもらった感謝はある。


「どこにあったんですか?」
「そこ」


彼が指差したのは、陽奈子が何度も見たはずの鉢植えだった。


「えっ、あそこに?」


予想外の場所だったため、素っ頓狂な声になる。


「根元近くの茎に引っかかってた」


鉢植えの上だったとは。下ばかり探していた陽奈子には見つけられなくて当然だ。

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