彼女を10日でオトします
辿りついた先は、学校から5分ほど離れた公園。
「キョンちゃん、ちょっと待ってて」
砂場と滑り台しか備えていない小さなその中にヒデさんは躊躇無く足を踏み入れた。
公園の周りを木が鬱蒼と取り囲む。
ヒデさんに言われたとおり、公園の入り口で立ち止まって、中の様子を窺う。
ヒデさんは、その木に隠すように止めてあるオートバイの横に立つと、ポケットをまさぐり始めた。
バイク……。こんなところに隠しているのね。
……校則違反だわ、とは、今更指摘しないけれど。
大袈裟なエンジン音が、閑静な住宅街に響く。
伸び放題の裸の木は、太陽の光は遮断しても、バイクのエンジン音までは遮らないのね。
ヒデさんを乗せたバイクは、公園の中で大きくUターンをして私の前にやってきた。
「ヒデさん。通学方法までは言及しないけれど。とりあえず、公園の中で乗り回すのは良くないと思うわ」
バババババと唸る排気音に負けないようにと、少し声が大きくなってしまった。
「え? 何?」
それでもヒデさんの耳には届かなかったらしい。
「はい、これ被って。で、乗って」
ヒデさんは、フルフェイスのヘルメットを私に手渡して、それから、後ろのシートを叩いた。
まあ、そうだろうと思っていたけれど……。
「私、乗ったことないわ」
「平気平気。ちょっと飛ばすけど、ちゃんと掴まっててくれれば死にゃあしないって」
……すごく不安なんですけど。
「キョンちゃん、ちょっと待ってて」
砂場と滑り台しか備えていない小さなその中にヒデさんは躊躇無く足を踏み入れた。
公園の周りを木が鬱蒼と取り囲む。
ヒデさんに言われたとおり、公園の入り口で立ち止まって、中の様子を窺う。
ヒデさんは、その木に隠すように止めてあるオートバイの横に立つと、ポケットをまさぐり始めた。
バイク……。こんなところに隠しているのね。
……校則違反だわ、とは、今更指摘しないけれど。
大袈裟なエンジン音が、閑静な住宅街に響く。
伸び放題の裸の木は、太陽の光は遮断しても、バイクのエンジン音までは遮らないのね。
ヒデさんを乗せたバイクは、公園の中で大きくUターンをして私の前にやってきた。
「ヒデさん。通学方法までは言及しないけれど。とりあえず、公園の中で乗り回すのは良くないと思うわ」
バババババと唸る排気音に負けないようにと、少し声が大きくなってしまった。
「え? 何?」
それでもヒデさんの耳には届かなかったらしい。
「はい、これ被って。で、乗って」
ヒデさんは、フルフェイスのヘルメットを私に手渡して、それから、後ろのシートを叩いた。
まあ、そうだろうと思っていたけれど……。
「私、乗ったことないわ」
「平気平気。ちょっと飛ばすけど、ちゃんと掴まっててくれれば死にゃあしないって」
……すごく不安なんですけど。